鐘 明善 しょう めいぜん
   

永受嘉福
67p×34p


      明善氏と松篁(西安にて)
1939年9月生 
 陝西省威陽の人。幼くして家学を受け、書画を日課とした。後、田登五に花鳥画を学ぶ。青年時代は専ら書史書論研究に潜心した。書は、初め顔・柳を、次いで二王を師とした。その後米芾・文徴明を学び、深厚にして秀雅、多士多彩である。また、台湾の李普同先生の弟子でもあり、標準草書を得意とする。一方、篆刻にも秀で、漢印・古璽・甲骨文・陶文を宗として新たな境地を開いた。
 1987年"全国教師書法美術撮影展覧"書法一等奨を受賞し、1987年には神戸で書画の個展を開催した。その後東京・京都・長野などでも個展を開催し、訪日することたびたびである。
 著は『中国書法簡史』『漢字書法初歩』『于右任的書法芸術』『書法欣賞』『書法基礎』『書法創作漫談』『陝西歴代書法遺跡綜述』などがある。この内『中国書法簡史』は日本の『書道研究』に連載された。
 現在、中国書法家協会理事・中国書法家協会学術委員会委員・陝西書法家協会常務理事兼副秘書長・陝西省高等学校書法協会副主席・西安交通大学社科系芸術教研室副教授。


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