李普同 り・ふどう

洞庭西望楚江分。水盡南天不見雲。日落長沙秋色遠。不知何處弔湘君。
洞庭西に望めば楚江分る。水尽き南天雲を見ず。日落ちて長沙秋色遠し。知らず何れの処にか湘君を弔わん。
      (李白詩 族叔刑部侍郎嘩及び中書賈舎人至に陪して洞庭湖に遊ぶ)
14p×126.5p

   
民国7年(1918)生〜民国87年(1998)1月24日歿
製作年  不明
 台湾省桃園県に生まれる。台湾商工学校商科・延平大学経済学系を卒業。若くして歴代各体の碑帖を臨書し、日本書壇にも名を馳せ、国内外の書法展覧で60を超える賞を受けた。戦前からの『書海』の会員でもある。
 光復後、于右任先生に師事し、標準草書を研究し、入室の弟子となる。書斎名は心太平室。
 銀行経理、副総経理等の職に就く傍ら、中国文化学院書学研究所・輔任大学芸術学会の教授を勤め、中華学術院研士となる。
 民国58年には中日文化訪問団団員として中日文化交流会に参加した。民国63年には教育部国家文芸奨評審委員となる。民国65年・67年には日本・韓国を数度に渡り訪れ、日華書道親善に絶大な功績を残した。
 著書に『草書書法千文』『楷書千文』『書論引述』等がある。

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