呉徴 ご・ちょう

水趣初生山懐自古
 水趣は初めて生じ、山は古より自ら壊しむ。
觴情既暢詠事新興
 觴情は既に暢し、斯の興じたる事を詠ず。
40.5p×205p聨

光緒4年(1878)生〜民国38年(1949)歿
製作年  1947年(70歳)
  呉伯滔の次子。字は待秋、春暉外史・鷺鸞澄人と号し、後、文後山の旧蔵していた漢三斗ミを入手して、褒ミ居士・抱ミと号した。浙江省崇徳の人。詩書画は家学を受け、山水は蒙泉の神髄を得、取逕高古、蒼莽秀潤たりと賞される。早歳よりその妙に通じ、40歳以後は古法を追い、更に気骨堅凝である。筆力は紙背を貫透し、墨彩は紙上を飛舞したという。
 画は呉昌碩を師として海上派にその秀才を謳われた。また花卉・仏像はすこぶる風韻を放った。上海に寓居して終日書画を作り、これにより生計を立てたという。書は蘇東坡の詩や題跋を録すことを好んだ。


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