湯滌 ゆ・じょう

福禄歓喜長生無極
 福(幸福) 禄(俸禄) 歓喜、長生極まり無し。
仁愛篤厚積善有徴
 仁愛篤厚(人情が厚く)、積善(数々の善行)徴有り。
40.5p×173p聨

光緒4年(1878)生〜民国37年(1948)歿
製作年  1943年(66歳)
 字は定之・夢曽、定之の字を以て通用した。江蘇省武進の人。湯貽芬(雨生)の曽孫。家がもと北京西城太平湖にあったので、自ら太平湖客とも称した。
 書画をもって聞こえ、喜んで山水を写し、松・菊・梅・蘭も絶妙、書も逸気があると評された。彼は清楚な風格をもって、交通部秘書に任ぜられ、兼ねて広東水師学堂・北京女子師範学校・北京芸術学院の教授を勤め、北京画界にあって、品位ある存在だった。


参考文献一覧      HOME