李瑞清 り・ずいせい
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章(あきら)かに世に所伝(伝わった)各帖は皆 宋人の刻で 撫で復た鉤を経て真の古意を失い尽きる矣(のだ) |
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38p×142.5p |
同治6年(1867)生〜民国9年(1920)歿 | |
字は伸麟、梅菴と号す。齋名は玉梅花盦、黄龍硯齋。民国に入って清道人と署した。江西省臨川の人。光緒11年(1895)の進士。南京両江優級師範監督に任じられ、江寧提學使を兼ねた。芸術教育を提唱して多くの人材を育成した。張大千もその一人である。 書は大字を得意とし、行草は黄山谷の風を能くした。金文・篆隷楷行草・瓦塼・木簡にいたるまで幅広く精研し、また詩詞・画にも秀でた。辛亥革命後は上海を中心として書で生計をたて、曾熙と並んで当代の大書家と称せられた。 著に『梅菴詩文集』がある。 |