潘祖蔭 はん・そいん
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雅度(上品な態度)の春風 玉樹(美しい木→立派な人)を披(ひら)き | |
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澄懐の秋水 氷台(よもぎ)に映ず | |
27.5p×120p聨 |
道光10年(1830)生〜光緒16年(1890)歿 製作年 不明 |
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字を伯寅といい、鄭墉と号した。諡は文勤。江蘇省呉県(蘇州)の人。咸豊2年(1852)の進士で、官は工部尚書に至った。 書を善くし、特に『書譜』を臨し、その殆どが行草である。兼ねて金石書画に精しく、収蔵に富む。著書も多く『攀古楼彝器類識』などがある。蘇州在住時は文墨好古の士が門を賑わし、宛然その部屋は高踏を気負う士人達のサロンの如き状況を呈していたという。 |