結城 巨流 ゆうき きょりゅう
   

江州郭外雪雲濃
翆壁丹崖錦繍重
行尽清渓三百曲
東林纔打午時鐘
江州の郭外 雪雲濃かなり。
翆壁 丹崖 錦繍 重なる。
行き尽くす清渓の三百曲。
東林 纔かに打つ午時の鐘。   (王士禎詩 自錦繍峰下至東林寺)
135p×34p

   大正11年(1922)12月11日生〜平成18年(2006)2月19日歿
製作年 昭和58年(1983)10月 61歳
 福島県郡山市湖南町福良弥陀内に生まれる。本名は喜八、巨流と号し、別に無九庵主人と号す。昭和23年、書を近藤秋篁、南画を平原香雪に学ぶ。中央大学法学部卒。
 (財)書壇院顧問、書壇院展総務・審査会員、書道研究西林会代表、東京都職員文化会書道部賛助会会長を務めた。著に『無九庵雑記』(H16)がある。

 私は昭和53年、全日本書道連盟の第9次日本書道使節団(団長 金子鴎亭先生)の一員として結城先生とご一緒した。大学の先輩でもあり、近藤秋篁先生に師事を勧めた神田・温恭堂のご主人は高校の先輩で、私自身が谷村先生の稽古で温恭堂に通っていました。
 左の写真は平成4年のものだそうで、奥様のミユキ様より提供頂きました。右の写真は日本書道使節団で訪中した折の大雁塔での写真で、右から巨流先生・中央が内藤香石先生・左が私です。

 印は二世中村蘭臺の刻で、引首印は白文の「无憂」、「巨流書」の下に白文の「結城喜印」、朱文の「巨流」の落款印が押されている。
   


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