矢土錦山

矢土錦山　やどきんざん
　　　

一團茉莉雪吹香
時有微風動午涼
讀倦北窓隠梧睡
周公不夢夢羲皇

一団の茉莉(＝ジャスミン)　雪香を吹く
時に有り　微風　午涼動く
読み倦ぐねる北窓　梧睡隠す
周公(＝周公旦)夢に不らず　羲皇の夢

145㎝×51.5㎝

嘉永4年3月7日(新暦 1851年4月8日)生～大正 9(1920)年11月28日歿

　伊勢射和村の人。名は勝之、字は實夫、号を錦山と称し、初め郷里の漢学者松田雪柯・藤川三渓らに学び、後に津藩の名儒土井聱牙の門に入り、藩校有造館の教官となる。維新後は東京に出て森春濤に師事し、詩・書を善くした漢学者で、巖谷一六・日下部鳴鶴らとも親しく交わった。
　伊藤博文の秘書を務め、森槐南とともに常にその側近に位置した。伊藤の歿後は郷里に戻り、文墨に専念した。
　「錦山居士」の下に、陰陽刻の「勝之和印」と朱文の「實夫」の落款が押され、関防印は陽刻の「葦竹間人」である。

推奨サイト
http://www.daito.ac.jp/~oukodou/gallery/pic-279.html
http://fine-vn.com/cat_50/ent_39.html
http://www.cnet-ta.ne.jp/p/pddlib/biography/ya.htm
http://homepage3.nifty.com/NFC/jiku-kinzan.htm

参考文献一覧　　　　　　 HOME