氏家史山 うじけ・しざん

五十磨端硯
何時得會心
呵々投禿筆
稚拙到如今
次芳翠先生書懐韻
五十(=五十年) 端硯を磨く
何時 会心(=満足)を得られんや
呵々(=大声で笑う) 禿筆(=穂先がすり切れた筆)を投げん
稚拙(=技術が未熟でへたなこと) 今に到るが如し
芳翠先生の書懐の詩の韻に次す
35.6p×43.2p

  
明治44年(1911)生〜昭和52年(1977)7月17日歿
制作年 不明
 生涯の前半を仏門で、後半は書家として過ごした。晩年は甲州石和に居を構え、東京とを往復する悠々自適な日々を送った。
 (財)書海社理事・審査員。
「史山人恩」の下に、白文の「釋卓恩」、朱文の「史山」の落款印が押されている。


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