加藤 千浪 かとう ちなみ
   



かみ○わ○ひの くもなき春の
光かがやきいふ御○かたけに 君か
よの 千世もかわらぬ御中てこそ
からや○しうみ○れ ここにも
すこしは御心 うつさせいへかし
   むつきけふ
          山松のみさをより
 や千代の君

8.9p×13.3p



初はるの はつねの小松 君に
のみ 心ひかれまいらせしも
霞のみをの 深きこころとも
御○○ すてさせいふなよ
           かしこ
   むつきけふ
         かすみ男より
 さほ姫君

9.5p×13p



萩園主人
     千浪書



よくは めつらかにも 歌かた こ
の御遊ひ あらせられ御中にも
御かち○さの かつけものとて 初
○○○の雪なから 深き御心を
みせいふにも 野への春初 こまかに
こころもくるひ 獨りてなん かしこ
   むつきけふ
          おもしろの初より
 ちくさの君

88p×13.3p


文化7年(1810)生〜明治10年(1877)歿
 幕末・明治の国学者・歌人。通称弥三郎・弥助、号は萩園。岸本由豆流について国学を修め、歌道及び書に長けた。著書に『萩園歌集』『詠史百集』等がある。

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