柳田 泰麓 やなぎだ たいろく
   

觀世態之極幻 則浮雲轉有常情
咀世味之昏空 則流水翻多濃旨
醉古堂劍掃 卷一 集醒
128.5p×41.5p

文久2年3月4日(新暦 1862年4月2日)生〜昭和7年(1932)2月11日歿
 東京本所に生まれる。名は三四郎のちに信興、はじめ半古と号し、のち泰麓に改めた。
 父、柳田正斎に書と漢学を学び、若くして名を著し、重厚な書風をもって謳われた。正斎より書号を「半古」と授号され、その書は父正斎の書と見まちがえる程だったと言われた。
 大正元年(1912) 泰麓書道会を創立、盛んになってきた書道界に貢献した。生活苦と制作上の悩みから脱皮する為に自ら葬式を出し、半古から泰麓に改号した後の作品は一段と光彩を放っている。
 日本書道作振会、戊辰書道会、泰東書道院審査員を務めた。
 「泰麓書」の下に、白文の「坐林觀天」、朱文の「柳田泰麓」の落款印が押されている。

推奨サイト
http://www.manabou.jp/gakusho/museum.htm
http://www.city.kasugai.lg.jp/shisetsu/tofu/syuzouhin/yanagida.html
http://kodo-tamaki.com/2006/08/post-136.html


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