泪霑恩賜舊衣装
想起當年日晦光
穆々崇詞春信到
丹山千古與櫻香
菅公廟 |
精忠義烈萬世垂
遠與楠氏可並馳
高潔成風澹化俗
三徳兼備國士師
身處太平不志亂
心慣安逸常思危
幾暦戦争功益大
毎逢艱難志不移
可憐往露戦役時
硝烟彈雨喪二兒
壯哉將軍寄人語
家列三棺妃葬儀
先帝晏駕將事從
萬氏一齊悼且悲
將軍殉死見神威
長補世教護皇室
不簡身後無繼嗣
精忠義烈萬世垂
乃木將軍 |
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泪(なみだ)霑(うる)おす恩賜 旧衣装
想起(＝思い出す)当年(＝当時) 日晦の光
穆々(＝恭しい)崇詞 春信(＝春の便り)到る
丹山千古 桜香を与える
菅公(＝菅原道真)廟 |
精忠義烈(＝真心からの強い忠義) 万世に垂る
遠と楠氏 並び馳せるべし
高潔(＝志が高く､潔白なこと)風を成して 澹化俗す
三徳(＝知･仁･勇)兼ね備え 国士(＝自分のことは省みないで国のために活躍する人)の師
身は太平に処して 志乱れず
心は安逸(＝安らかにのんびりと楽しむこと)に慣れても 常に危を思う
幾暦の戦争 功益大なり
毎に艱難(＝つらいめ)に逢うも 志移らず
憐れむべし 露に往くを 戦役の時
硝烟弾雨 二兒を喪す
壮哉り 將軍 人語を寄す
家列して三棺 妃の葬儀
先帝の晏駕 将さに事に従う
万氏一斉 且つ悲しみを悼む
将軍の殉死は 神威を見る
長補世教 皇室を護す
身後(＝死後)への簡(＝手紙)なく 継嗣なし
精忠義烈 万世に垂る
乃木將軍 |
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