平林 静斎 ひらばやし せいさい
   

把杯坐對楓林暮
好鳥鳴春歌○院
長命先○獻壽杯
松濤忽逐秋風起
杯を把り 対して坐す 楓林の暮
好鳥 春に鳴いて 歌 院に○
長命 先ず○ 献寿の杯
松濤 忽ち(あとを)逐って 秋風 起きる
106p×110p(27.3p×4)

元禄9年(1696)生〜宝暦3年(1753)歿
 名は惇信、通称庄五郎、字は明義、消日居士・桐江山人・東維軒の別号がある。父は鍵屋清左衛門。
 12歳の時、父に伴われて細井廣澤の門に入る。王羲之、王献之に学び、他に漢、魏、随、唐の名家の書を学んで廣澤門下四天王の一人と言われた。
 門人二千人。当時人気の絶頂にあった書家で、与謝蕪村もその書を求めたほどであった。
 宝暦5年『草書千字文』二冊が江戸の書肆大和屋孫兵衛によって上梓され、宝暦10年には『行書千字文』一冊が大坂の吉文字屋市兵衛と江戸の吉文字屋次郎兵衛によって上梓されている。
 「東嶽平甫」の下に、朱文の「東嶽」、白文の「平林甫印」の落款印が押されている。

推奨サイト
http://hishiki77.ld.infoseek.co.jp/4-1chimata/shanburu/zuihitu/17-218.htm
http://cicero.u-bunkyo.ac.jp/lib/kiyo/fsell2005/309-328.pdf
http://www.shibunkaku.co.jp/biography/search_biography_aiu.php?key=x&s=1920


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