浅野 醒堂 あさの せいどう
   

諫竹簾槞燈火
早梅院落霰聲
讀過一卷両卷
坐到三更四更
簾槞(=すだれの格子窓)竹を諫め 灯火
院落(=中庭)の早梅 霰(=あられ)の声
読み過ごす 一卷両卷
坐して到たる 三更四更(=日没から夜明けまでの時間を五つに分けた三番目と四番目)
137.9p×31.9p

安政4年(1857)生〜昭和9年(1934)10月24日歿
名は哲夫、号を醒堂・成城などと称した。旧姫路藩士で、森田節斎の門に入って学を受け、草場船山に詩文を、竹添井々に経學を学び、愛知県第一師範学校に奉職して、半生を師範教育に従事した能書家の漢学者。大正末には小野道風公顕彰活動なども行っている。
 「醒堂舊作」の下に、白文の「浅野哲夫」、朱文の「成城氏」の落款印が押されている。

推奨サイト
http://www.daito.ac.jp/~oukodou/gallery/pic-229.html


参考文献一覧      HOME