佐々木 池庵 ささき ちあん
   

幽棲身懶動
『全唐詩』 卷228 杜甫 絶句六首の内
   藹藹花蕊亂 飛飛蜂蝶多 幽棲身懶動 客至欲如何
30.5p×54.9p

慶安3年8月27日(新暦 1650年9月22日)生〜享保7年2月22日(新暦 1722年4月7日)歿
 名は玄龍、字は煥甫・煥父、通称は万次郎、池庵と号した。
 加賀の人で、幕府に仕え、唐様・朝鮮系の書体で知られた。
 桐生山鳳仙寺の山額は彼の揮毫に係るのであり、また俳人宝井其角の書の師としても、有名である。天和2年・正徳元年・享保4年の3回にわたり来日した朝鮮使節と、唱酬したり、報答の台簡を書いたりした。
 また、弟の佐々木文山も、同じく能書家として名を挙げ、高松藩に仕えた。
 ただ、細井廣澤の子の細井九皐は、彼の書を「朝鮮に伝わった趙子昂風の亜流に過ぎない(『墨道私言』)」と評している。
 「玄龍」の下に白文の「佐々木玄龍」の落款印が押されている。

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