税所 敦子 さいしょ あつこ
   

たうつみて 衾とそみる いたつらに
おいそのもりの しもの下草
たう(=堪ふ)積みて 衾とぞみる いたづらに
おいその森の 霜の下草
35.8p×6p

文政8年(1825)3月生〜明治33(1900)年2月4日歿
 明治の女流歌人。京都生。幼時より歌を好み、千種有功に歌を学び、20歳の時に同門の京都薩摩屋敷に仕えていた薩摩藩士税所篤之の後妻として嫁し、一女徳子をもうけた。
 28歳で夫に死別後、鹿児島にいる姑のもとに赴いて孝養を尽し、その才徳兼備と、物する和歌・文章により藩中の敬慕するところとなり、藩主島津斉彬の世子哲丸の守役に選ばれた。のち島津久光の養女貞姫が近衛忠房に嫁いだとき老女に選ばれた。貞姫に従って東京に移り、明治8年高崎正風に推されて宮中に召され権掌侍に任じられ、明治天皇及び昭憲皇太后に仕えた。
 著書に歌集『御垣の下草(みかきのしたくさ)』、紀行文集『心つくし』などがある。

推奨サイト
http://www006.upp.so-net.ne.jp/e_meijiishin/jinbutsu/saishoatuko/saishoatuko.htm
http://fine-vn.com/cat_24/ent_10.html
http://www.pref.kagoshima.jp/kentosho/shiryo/kityou-540.html
http://www.moralogy.jp/moralogy/cocoro/nm/nm068_01.html
http://www.kinmeru.or.jp/literature/exhibition_2.htm


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