岡山 高蔭 おかやま たかかげ
   

    菊画

    かへるさはのりてや
              うかぶ
                吾遅
                  とる
        たにの
          はやさを
              くだる舟あり
   菊画

    帰るさ(=帰り道)は 乗りてや
              うかぶ
                吾遅
                  とる
        谷の
          早さを
              下る舟あり
132.5p×34.3p

慶応2年5月25日(新暦 1866年7月7日)生〜昭和20年(1945)7月29日歿
 愛知県熱田出身。はじめ芳太郎と称し、高蔭と号したが、のちに高蔭を本名とした。幼時より書を好み、はじめ恒川宕谷につき、長じて岩谷一六に学んだ。のち仮名の研究にも志し、唐の古蹟を研究し合わせて日本土古代の書風も研究し、晋唐の書を和様体に加えた剛健な独創的なかな書道を創始する。國學院大学の講師を勤め、泰東書道院の学術顧問並びに特別会員として、長く活躍した。
 また和歌を小出粲に学び、御歌所にも出仕した。著に『模範女子習字帖』四冊・『高蔭百首』・『高蔭千首』・『日本書道研究』等がある。
 「高蔭畫も」の上に、白文の「松園主人」、朱文の「高蔭」の落款印が押されている。

推奨サイト
http://www.daito.ac.jp/~oukodou/gallery/pic-595.html
http://www.dap.ndl.go.jp/home/modules/dasearch/dirsearch.php?id=oai%3Akindai.ndl.go.jp%3A40071177-00000&cc=07_02_08&keyword=&and_or=AND
http://www.kosho.or.jp/servlet/bookselect.Kihon_result


参考文献一覧      HOME