貫名 菘翁 ぬきな すうおう

湖山秀色本清空
秋水長天似拭銅
無浪人間愉快事
一條劃浪満帆風
湖山 秀色 本に清空
秋水 長天 銅を拭くに似たり
無浪 人間 愉快の事
一條の浪を劃して 風 帆に満つ
29.4p×127.8p

   
安永7年7月3日(新暦1778年7月26日)生〜文久3年5月6日(新暦1863年6月21日)歿
制作年  安政6年(1859 82歳)
 名は直知・直友・苞(しげる)、字は君茂・子善。通称は政三郎・省吾・泰次郎。号は東城・海仙・林屋・海客・海屋・海叟・菘翁・摘菘翁・摘菘人、別号は壱竹主人・須静堂主人、屋号を須静堂・三鍼堂などといった。
 幼より書画を好み、書は青蓮院流の後、西宣行に米元章の宋法を学び藩校にて漢学を修めた。画は外祖父矢野典博(藩の絵師)に狩野派を学び、後に南画・南宋画に転じた。
 後、叔父霊瑞を頼って高野山に行き、空海の真蹟に出会い書法が変わったといわれる。22歳のとき大阪に行き、懐徳書院で中井竹山に学んだ。また矢上快雨に詩文を学んだ後、34歳のとき京都に須靜堂を開いた。
 彼は書画の盛名をほしいままにしたが、特に書は幕末の三筆に数えられ近世第一の能書家とされた。
 「海屋生寫併題」の下に、白文の「摘菘老圃」、朱文の「君茂」の落款印が押されている。

推奨サイト
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