黒田 清綱 くろだ きよつな
   

山影映水  七十七翁清綱
さかしまに かかる扇を あの海の
そこにも見する ふじの神山

さかしま=逆さま
   
148.5p×38.5p

天保元年(1830)生〜大正6年(1917)歿
制作年  明治39年(1906) 77歳
 鹿児島藩士黒田清直の長子として鹿児島市東千石町生まれた。名は清綱、瀧園と号し、幕末には国事に奔走した。明治元年(1868)、山陰道鎮撫総督府参謀を命ぜられ、翌年、翌年鹿児島藩参政を経て弾正少弼、東京府大参事、教部少輔、元老院議官・枢密顧問官などを歴任、子爵、のち勅撰貴族院議員、枢密院顧問官となり宮内省御用掛を兼ねた。
 薩摩藩の歌人八田知紀に和歌を学び、高崎正風没後に御歌所長となり、明治大正両天皇のお歌所の一人として活躍した。瀧園社を開き子弟を育てた。著書に『瀧園歌集』がある。明治の顕官にして歌人であるが、近代洋画家黒田清輝の養父(伯父)としても、有名である。

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