藤野 君山 ふじの くんざん
   

墨竹画
我愛窗前竹
窗前竹矗矗
朝則清風來
有則明月宿
望之懷逸賢
對之諼塵俗

我は愛す 窓前の竹
窓前の竹 矗矗(=高く聳え)たり
朝則(すなわち) 清風来たる
有則(すなわち) 明月宿す
之を望めば 逸賢を懐し
之に対せば 塵俗を諼(わすれ)
141.5p×41p

文久3年(1863)生〜明治18年(1943)11月歿
 帝都賜菊園学会長。愛媛県生。名は静輝。太政官を勤めた後、歴史研究のため各地を周遊した。詩歌・文章・俳吟を能くし、書画にも秀でた。宮内省式部職に勤務、退官後、大正天皇より賜った菊にちなんで賜菊園を主宰した。故実・口伝等を後進に伝え、また乃木希典らと親交した。
 引首印は朱文の「賜千載菊」、「君山詩書畫」の下に、白文の「藤野静輝」、朱文の「君山」の落款印が押されている。

推奨サイト
http://www.daito.ac.jp/~oukodou/gallery/pic-1006.html
http://www.shibunkaku.co.jp/biography/search_biography_aiu.php?key=x&s=2160


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