藤澤 黄坡 ふじさわ こうは
   

畝傍山秀古都天
緑繞廟庭長儼然
仰看三千年所色
生々更向雨餘鮮
恭賦宸題
畝傍(うねび)山秀でる 古都の天
緑 廟庭を繞(めぐ)りて 儼然(=厳かな様子)長し
仰ぎ看る三千年 所(=所以)の色(=景色)
生々として更に向う 雨鮮を余す
 宸題に恭賦す
133.5p×33.5p

明治9年(1876)3月7日生〜昭和23年(1948)歿
 大阪の人で、名は章次郎、字は士明、黄坡と号し、書室は三惜書屋、藤澤南岳の次男で漢学者。関西大学の最初の名誉教授。
 大阪漢学の拠点の一つとなった泊園書院は、江戸末の儒者藤澤東畡から始まり、南岳(二代目)・黄鵠(三代目、南岳の長男)・黄坡(四代目、南岳の次男)と受け継がれ、四代目黄坡を以て終焉する。
 泊園書院の蔵書は、現在関西大学に所蔵されている。
 「黄坡章」の下に、白文の「藤澤章印」、朱文の「字士明」の落款印が押されている。また、この画仙紙には、左下裏側に「上海 生雲堂製造」の朱印が押されている。

推奨サイト
http://www.morikinseki.com/kankei/s_jugaku.htm#fujisawatogai
http://www.daito.ac.jp/~oukodou/gallery/pic-1202.html
http://www.bell.ne.jp/gyokurin/web-gallery/index.htm


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