貝原 遜軒 かいはら そんけん
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上宰に背いて 廬(=粗末な庵)を好む 虫に問う 誰が汝を施(ほど)こすや 始知 天地の内 棟宇(=建物) 人為に匪(あら)ず |
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125.3p×40.4p |
天明元年(1781)生〜文政9年(1826)12月7日歿 |
名は篤孝、通称は兼太郎、遜軒と号し、別号は草堂・直堂。武州忍の人。書を千葉如一・中野半嶺、漢籍詩文を平井逢春・渡辺真楫、画を松本檀嶺・結城正明に学ぶ。また篆刻もよくした。 書は南派より北派に、のち南派に戻った。よく古法帖を学んで、一家の域を得た。日本銀行に聘され、同行員に書法を教授した。 著書に『微波後言』がある。(『現今名家書畫鑑』より抜粋) 「遜軒書」の下に、白文の「貝原篤孝之印」、朱文の「遜軒」の落款印が押されている。 推奨サイト http://kotobank.jp/word/%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E9%81%9C%E6%96%8E http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/850443 |