石井 雙石 いしい そうせき   

世の中に
人のくるこそ
うるさけれ
とはいふものの
おまいではなし
白里印人
九十四叟 雙石戯墨

明治6年(1873)4月1日生〜昭和46年(1971)10月歿
製作年  昭和41年(1966) 94歳
 千葉県山武郡大網白里町の人。名は石松、のちに碩と改名。雙石は号。一説に姓と名に石が二つあることから命名。
 明治28年陸軍教導団に入隊する。この頃より篆刻に興味をもち、明治30年(1897)に日本新聞の懸賞に応募して二席となった。37、8年日露戦争に従軍し、その後、我流を反省して五世浜村蔵六に入門、蔵六没後は河井荃廬の益を受ける。42年軍属となり、北海糧秣廠に12年間勤務した。この折、当地札幌の岡田翠渓に印判に関する一切を習う。
 44年より長思印会を興して雑誌『雕蟲』を発行、昭和18年まで続け、篆刻の普及に努めるとともに、後進の育成にあたった。大正12年より篆刻を生業として、漢文を岩渓裳川、説文を川合孝太郎、書を日下都鳴鶴に学ぶ。昭和6年東方書道会に参画、篆刻部の重鎮となる。日展にも参画し、審査員をつとめた。
 彼は篆書の探求を続け、正確な字体を自分のものにした上、文字の線の美しさ、鋭い刃の切れ味を見せた、万に近い篆刻作品を制作した。明治神宮朱印、皇大神宮印から、東京大学印、同学長印、文部省印、千葉県知事印などがあげられ、棟方志功、石井柏亭などの作家印も残した。
 「篆刻指南」「雙石脱印」などの著書もある。

推奨サイト
http://www.adachi.ne.jp/users/sosen/souseki-syouzou.htm
http://72.14.235.104/search?q=cache:vV8sJw49kKsJ:www009.upp.so-net.ne.jp/soramame2000/ooamisirasato.htm+%E7%9F%B3%E4%BA%95+%E9%9B%99%E7%9F%B3&hl=ja&ct=clnk&cd=14&gl=jp&lr=lang_ja
http://homepage3.nifty.com/oamikyoudo/ishiisouseki.htm

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