萩原 秋巌 はぎわら しゅうがん
   

人閑桂花落
夜静春山空
月出驚山鳥
時鳴春澗中
人 閑にして桂花 落ち
夜 静かにして春山 空し
月 出でて山鳥を驚かし
時に鳴く春澗の中
王維詩 「皇甫嶽雲渓雑題」鳥鳴澗
109.7p×30p

享和3年(1803)生〜明治10年(1877)2月19日歿
 名は翬、字は文侯、通称は祐助のち自然と改める。別号は古梁漁夫・大飛・松筠堂等。詩は宮沢雲山に学び、書は幕末三筆の一人卷菱湖門下の四天王(萩原秋巌・中沢雪城・大竹蒋塘・生方鼎斎)の一人で、「位置は雪城、書は秋巌」と称された。門下には村田海石・小室樵山などがいる。
 主な著書に『真書独楽園記』『真書千字文』『行書千字文』『真書愛蓮説』『書法薈粋』『十体源流』等がある。
 「秋巌書」の下に、白文の「萩原翬印」、朱文の「大飛氏」の落款印が押されている。

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