芳賀 剛太郎
   

問余何意棲碧山
笑而不答心自閑
桃花流水窅然去
別有天地非人間
右唐李白山中問答七絶
余に問う 何の意ありてか碧山に棲むと
笑って答えず 心 自から閑なり
桃花流水 杳(窅)然として去る
別に天地の人間に非ざる有り
  天地の下に「非」が脱けている。  
133.4p×32.5p

慶応4年(1868)?生〜昭和22年(1947)歿
 山形県出身。楊園と号した。鶴岡変則中学校時代、庄内藩酒井家に仕えた漢学者の中台華陽(1838〜1888)から漢詩文を学び、伏見宮殿下の侍講を勤めた。
 著作に『誤似明辨・新案漢字典』(明治40年、郁文舎)、『芳賀漢和新大辞典』(昭和11年、180版)等がある。
 「芳賀剛書」の下に、白文の「芳賀剛印」、朱文の「楊園」の落款印が押されている。


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