日下部 鳴鶴 くさかべ めいかく
|
英才 本に是れ人群より出ず 儒雅(正しい儒学) 風流 衆所尊す 健筆 縦横 甌北(=甌北詩話)を壓(おさえ)る 豪游 磊落 随園(=随園詩話)を想う 一朝の伝訃 芸林惜しむ 千古 名を駐(とど)め 詞葉存す 今日 重来(=もう一度やってくる) 夢 相い似る 依然として濹上 旧 衡門(=俗世をさけた隠者の粗末な家) 六月十八日 成島柳北 追福(追善)の筵 此を賦し 弁香に代える 正 |
||
甌北詩話=《書名》清の趙翼(甌北)の詩論集。李白・杜甫以下、清代までの十人の詩を集め論評したもの。 随園詩話=《書名》清の袁枚(袁枚)の著した詩論集。 六月十八日=成島柳北は明治17年11月30日に歿している。あるいは翌年(=明治18年)の作か? |
|||
23p×17p |