安東 聖空 あんどう せいくう
   

もみぢの散れりける上に
初雪の降りかかりてはへ
りけるを見て上東門院
にはべりける女
房につかはし
ける
家経朝臣

山里は道もや
見えずなりぬらむ もみぢと
共に雪の降り
ぬる
25p×37p

明治26年(1893)8月19日生〜昭和58年(1983)歿  
 兵庫の人で、名は正郎、号を聖空と称し、日本芸術院賞や文化功労賞などを受賞した書家。殆ど独学で古筆仮名の研究を行い、関西の仮名書道界に絶大な影響を与えた。関西かな書道界の重鎮で、戦前は東方書道会に所属し、昭和35年日本芸術院賞受賞。日本書芸院顧問・毎日書道展名誉会員・正筆会主宰・「正筆」名誉会長。兵庫県文化賞受賞。文化功労者・日本芸術院会員・日展顧問。正四位・勲二等瑞宝章受賞。
 「聖空かく」の下に、朱文草書の「正」の落款印が押されている。

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http://www.daito.ac.jp/~oukodou/gallery/pic-777.html


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