江 芸閣 こう うんかく
   

客來但飲平陽酒
衛退當携靖節琴
客来たりて 但だ平陽の酒を飲む
衛退いて 当に靖節の琴を携える
【平陽】陰平陽秘(いんへいようひ)(※出典『黄帝内経素問 生気通天論』)
 陰気と陽気の平衡がとれた状態をいい、『中医大辞典』によれば、「気の和平と陽気の固密、両者の相互調節により相対的な平衡が維持される。これは正常な生命活動を行う基本条件である。」とある。
【靖節の琴】靖節=陶淵明
 陶潜(365〜427)、淵明は別名、字は元亮。私諡を靖節、号を五柳先生といった。蕭統の 『陶淵明伝』に、陶淵明は「楽器は弾けなかったが無絃琴を一つ持っていて、酔ってよい気分になるとそれを撫でさすり気持ちを表した。」とある。
117.4p×48.7p

生没年不詳
 江戸後期に長崎来舶の清国の文人。1818年、頼山陽が長崎へ赴いた際、面会を望んだが、江芸閣の船の入港が遅れて果たせなかった。江芸閣の寵妓、引田屋の袖咲を花月に呼び詩書の言伝を依頼したとある。花魁、袖笑の肖像画には江芸閣の賛がある。
 また、山内香雪は江芸閣に書法を問うたという。文政8年(1825)に完成した『芸藩通志』『尾道志稿』に、当時の文化人たちの憧れの的だった玉藹のコレクションの古鏡題詠詩が載せられ、頼杏坪の長篇古詩とともに江芸閣が名を連ねている。

推奨サイト
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