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拾遺集は三代集中の一つである。拾遺集が撰せられる以前には、万葉集・古今集及び後撰集を三代集と呼んでいた。然るに拾遺集が撰せられてから後には、万葉集を除き拾遺集を加えて三代集と呼ぶこととなった。定家本系に属し、鎌倉時代書写の数少ない拾遺集の古写本として、「寂恵本」の名で知られている。
寂恵本拾遺集(20巻)は古今・後撰につぐ三番目の勅撰和歌集で、三代集の最後にあたる。11世紀初頭に成立した。本帖は巻十までの上巻のみで、下巻を欠いている。
巻末の奥書には「斯集、雖有一部書写之志、老病、右筆不合期之間、上帖之内第一第二第十等染愚筆。其外所用他筆也。但於其説者、伝受之分、無所残所奉授糟屋賢郎也。 桑門寂恵 花押」とある。これによれば巻第一・二・十を鎌倉後期の歌人寂恵が書写し、その他の七巻は他人の筆であった。またこの奥書の前頁には「この集順教御房にこまかによみきかせまいらせ候ぬ 判」とある。順教房は寂恵だが、順教房に伝授した人は何人か明らかでない。
料紙はやや厚い斐紙で、古くなったせいか日に焼けたような薄茶色で、8括り(8帖)から成っている。第1括りは14丁(7枚)と前表紙、第2括りは前半10丁、後半9丁である。前半の第1丁目は単独に貼り付けたられており、書き落として補ったものか。第3括りから第7括りまではそれぞれ18丁(9枚)である。第8括りは前半11丁、後半9丁で後表紙があり、前半の第1丁目と第2丁目とはそれぞれ単独に貼りつけられてある。後半の第9丁目は白紙である。
表紙は江戸時代に補修したもので、濃い藍地に金の切箔を蒔き、金銀泥を用いて霞・花木を描いている。銀は焼けて黒ずんでいる。題簽は赤地に金泥で流水と花を描いており、表紙と同時のものである。
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