 偶坐するは林泉のためなり
謾に酒を沽うを愁うるなかれ
囊中 自ずから銭あり
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 これ故郷の人にあらず
題袁氏別業(賀知章)
主人 相識らず
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楼に登れば 万里春なり
心を傷ましむ 江上の客
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 明月 前川に満つ
南楼望(盧僎)
国を去って 三巴遠く
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夜送趙縦(楊烱)
趙氏 連城の璧
由来 天下に伝う
君が旧府に還るを送れば
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 すでに春風に吹かれたり
妾が心 正に断絶す
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憐れむべし 驄馬の使
白首 誰がためにか雄なる
子夜春歌(郭震)
陌頭 楊柳の枝
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贈喬侍御(陳子昂)
漢庭 巧宦を栄えしめ
雲閣 辺功を薄んず
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昔時 人すでに没し
今日 水なお寒し
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易水送別(駱賓王)
この地 燕丹に別る
壮士 髪冠を衝く
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臨高台(王維) 相送りて 高台に臨めば
川原 杳として何ぞ極まらん
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 相逢うて愁苦を問えば
涙は尽く 日南の珠
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見京兆韋参軍量移東陽(李白) 潮水 還た海に帰るに
流人 かえって呉に到る
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 蹉跎たり 白髪の年
誰か知らん 明鏡の裏
形影 自ずから相憐れまんとは
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君が懐い那ぞ知ることを得ん
照鏡見白髪(張九齢)
宿昔 青雲の志
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 日暮 飛鳥還るに
行人 去って息まず
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