後漢 -1

25年〜220年

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和帝永元12年画像石

地動儀(模型)
 東漢の陽嘉元年(132)に、張衡は洛陽で世界最初の地動儀(青銅)を作りました。この地動儀はマグニチュード1〜2の地震でも測定できます。
 画像石とは、墓に関連した石造構築物の平板の石材に、さまざまな画像を彫刻したものをいいます。帛画の応用で、内容はほぼ同じです。その題材は、当時の日常生活、古典の伝える説話、あるいは仙人の存在を信じた長生不死の民間思想に基づく諸神や宇宙現象などにわたっています。



朱書陶鑵

佉盧文井欄残石
1924年河南省洛陽出土

「滇王之印」金印
1956年雲南省晋寧県石寨山出土
高さ1.8p 重さ89.5g 一辺2.3p
 東漢后期の墓中より、よく紅色文字の陶鑵・陶瓶が出土します。文の内容は道教による祈祷鎮墓です。当時の道教流行がうかがえます。  佉盧(梵語Kharasthiの省訳)とは仙人で、文字を作ったという。蒼頡の作ったという文字が縦(下)に書くのに対し、佉盧の作った文字は左から右に書きます。  漢の武帝は滇の国王を滇王に冊封し、「滇王之印」を授けました。金印の出土は、史書の記載と互いに裏付けることができます。

錯金鉄書刀 
1957年四川省成都市天回山出土
長さ18.5p 幅1.5p

緑釉陶戯楼 
安徽省渦陽県大王店出土
高さ99p

緑釉陶水亭 
陜西省西安市新築鎮三里西村出土
高さ54.5p
 刀身の片側に金で象眼した鳳紋の図案があり、他の側に「光和七年、広漢工官…」と金で象眼した銘文があり、184年四川広漢の官営手工業が製作したことがわかります。  この陶戯楼は四層に分かれ、上の層は鼓楼で、第二層は舞台です。舞台はまた前台と後台に分け、上下の場門があり、前台で5つの伎楽俑が上演・伴奏しています。

陶船 
1954年広東省広州市先烈路出土
高さ16p 長さ54p

五銖銭紋銅鼓 
1954年広西チワン族自治区岑渓県出土
直径90p 高さ57.2p 重さ75.4s
 この銅鼓の面と周りに五銖銭の文様があしらってあります。これは南部の各民族が文化面で漢族と融合していたことを物語っています。

☆は『中国通史陳列』より転載

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