ほぼ1万年前〜4000年前
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灰陶尊 1960年山東省莒県陵陽河出土 口は広く、胴が深く、底部は尖っています。器面には文様はなく表面はやや粗く、口縁近くに図象が線刻されています。このような幾つかの図象は大汶口文化の他の遺跡からも発見されています。これらの図象が原始文字の一種かどうか、今のところ学界に定説はありません。しかし、仰韶文化の刻画符号とは異なり、甲骨文字をベースに考察するのは疑問です。 |
白陶鬹 山東省泰安市大汶口出土 |
灰陶壺 1959年山東省泰安市大汶口出土 |
紅陶獣形壺 1959年泰安市大汶口出土 | ||
砂質の白色土器で、手びねりで成形されています。鬹は一種の炊器あるいは湯沸器で、これは大汶口文化の基本的な土器群晩期段階の代表的な器種の一つです。 | 口は外に開き、首は高い。肩はよく張り、胴はしまって、底は平らになっています。肩の下に突帯が1周めぐり、そこに鶏のとさかの形をした耳が左右対称についています。器面は無文で、よく磨かれており、形も均整が取れています。 | 全体に磨かれ、紅色の化粧掛けがかかっています。動物の形をした壺の頭と体は豚に似ていますが、足には爪形がつけられています。生き生きとした造形を見せ、美術的にも実用的にも、かなり高い水準を示しており、あまり例のない優れた工芸品といえます。 |
玉j ☆ |
扁足陶鼎 ☆ | |
玉璧 | ||
玉jは、王の権力をあらわしています。四角と円で、天は円く地は四角いという天円地方を表しています。すなわち天(神)と大地(人)を合体させた創造物で、これを持つものは天と交信のできる存在、すなわち支配者を意味します。 | 玉璧は、巨万の富を象徴しています。すなわち階級制度の存在を物語っています。天を表す円をかたどり、真中にあけた円い穴(穿)を通じて魂を天に送り還すといわれています。 |
良渚文化神像図案 |
象形符号例 |
将軍崖岩画(模写) |
☆は『中国通史陳列』より転載