旧石器時代

約170万年前〜1万年前

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金牛山人の頭骨化石 
旧石器時代早期
1984年遼寧省営口市金牛山出土

焼いた骨 
旧石器時代早期
北京市房山区周口店第1地点出土



周口店旧石器 
旧石器時代早期
北京市房山区周口店第15地点出土
 今から26万年前の若い成人女性のもの。金牛山人の頭骨は大きく、脳容量は1260t。早期サピエンスの発達特徴を有し、また北京原人の原始的特徴も備え、原人から早期サピエンスへ進化する中間過程の類型を代表しています。  北京原人の居住した洞穴の中に、上から下へと4層の灰燼層があり、最も厚いところは6mにも達します。灰燼の中には焼かれたムクノキの実と大量の動物の骨がありました。
 このことから北京原人がすでに火を使い、コントロールしていたといわれます。
 尖状器は石英剥片の一端を加工し鋭く尖らせています。
 スクレーパーは石英剥片の一側縁を二次加工して刃部を作っています。
 石核は石英塊を石材としています。直接打法の石核で、整った剥離痕を留めています。

丁村旧石器(尖状器) 
旧石器時代中期
1954年山西省襄汾県丁村出土


石球 
旧石器時代中期
山西省陽高県許家窯出土



骨針 
旧石器時代晩期
北京市房山区周口店出土
 黒色角頁岩の礫を石材としています。厚い剥片の隣り合う2つの縁辺を、交互剥離の方法で二次加工して刃部を作り、その角は尖っています。  狩猟の道具で、縄で編んだ紐状の布に挟み、石を飛ばしました。  残った部分の長さ8.2p。このころには、物に穴をあけたり、磨きをかけたりする方法を考え出し、針を使って獣の皮で衣服を作りました。
☆は『中国通史陳列』より転載

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