周口店(北京原人)遺址

INDEX

 北京が解放されるとすぐに、周口店遺址の発掘作業が再開されました。1949年、58〜60年、66年、78年以後数次の発掘によって、全部で原人頭骸骨6・頭骨の破片14・下顎骨15・大腿骨7・頸骨1・上腕骨3・鎖骨1・月状骨1・単独出土の歯と顎骨についたままの歯153・数千点の石器・大量の哺乳動物などが出土しました。
 猿人洞の厚さ約40pにおよぶ堆積は、13層に区分され、さらに大きく3つに区分(『中国猿人及其文化』p.38 1964 中華書局)されます。全体的にいって、猿人洞の文化の堆積は70万年前から23万年前までの約40万年の長きにわたって継続していました。今までに発見された人類化石の出土層位から、北京原人は50数万年前からここでの生活を開始し、前後30万年にわたっています。
 現在までにおおよそ40個体余の人骨が出土しています。北京原人の平均脳容量は1059tです。