諸楽三・教希濂

諸楽三 しゃ・らくさん 光緒28年(1902)生〜1984歿
製作年  1962年(61歳)
 名は文萱、字は樂三、希齋、南嶼山人とも言う。浙江省安吉の人。幼くして父の命を受け医学を学ぶが、筆墨および金石の学を好んだ。19歳の時、郷里の先輩の呉昌碩の弟子となり、篆隷に通じ、鉄筆を工にし、吟詠に耽った。花鳥を写しては筆意古秀であった。
 民国31年(1942)上海美術専科学校、新華芸術専科学校の教授となる。民国35年(1946)杭州の国立芸術専科学校国画書法篆刻教授となる。また西泠印社副社長を勤め、呉昌碩嫡伝の弟子として書画篆刻ともに師風を尤もよく受け継いだ。中国書法家協会名誉理事、浙江美術家協会副主席、中国美術学院教授、西泠書画院副院長。
 著に『希齋印存』『希齋詩抄』『諸樂三書画篆刻集』『諸樂三画輯』等がある。

   
教希濂
 きょう・きれん 同治13年(1874)生〜歿年調査中
製作年  1943年(70歳)


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