ゆ・じょう	光緒４年(1878)生〜民国３７年(1948)歿 製作年　　１９３２年(45歳)
字は定之・夢曽、定之の字を以て通用した。江蘇省武進の人。湯貽芬(雨生)の曽孫。家がもと北京西城太平湖にあったので、自ら太平湖客とも称した。 　書画をもって聞こえ、喜んで山水を写し、松・菊・梅・蘭も絶妙、書も逸気があると評された。彼は清楚な風格をもって、交通部秘書に任ぜられ、兼ねて広東水師学堂・北京女子師範学校・北京芸術学院の教授を勤め、北京画界にあって、品位ある存在だった。

　　　

	おう・し	光緒５年(1879)生〜民国４９年(1960)歿 製作年　　１９３２年(54歳)
	本名は壽祺、字を維季といったが、のち名を�＝A号を福盦・羅刹江民・屈瓠・持黙老人と称した。杭州の金石家の王同伯の末子。故宮博物院の鑑定委員に任ぜられ、印譜『金薤留珍』の編集に参画した。 　幼時より刻印を学び、浙派と皖派の長を融合して端厳精緻の作を作った。書もまた金文小篆みな勁健にして安穏と評される。西泠印社の創始者。 　著に『福庵蔵印』『麋研斎印存』などがある。

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