唐三彩

H36.0p×W16.0p×D14.0p

 唐三彩とは、中国で唐時代の7世紀から8世紀に焼成された鉛釉陶器のことで、鉛釉を掛けた上に、酸化銅、酸化鉄、酸化コバルトなど掛け分けることによって、緑、褐色、藍色などの発色を得る色彩豊かな陶器。白、緑、褐の三色のものが多いが、藍が加わった四色のもの、二色のものなども含めて唐三彩と称される。
 唐三彩は芸術品としての水準は極めて高いものの、日用品として用いられることは少なく、主として洛陽・長安における貴族の葬礼及び明器(副葬品)として使われ、そのために様々な器形や人形・家財をかたどったものがつくられることとなった。
 唐三彩の形状は非常に多く、人物、動物、器物の三種に主に分類される。人物には天子、文官、武将、貴婦人、男の子、下女、芸人、ペルシア人などがある。動物には、馬、ラクダ、牛、羊、ライオン、虎などがある。器物には容器、文房具、お碗、壺、皿などがある。
 唐三彩の造形は当時の社会や風俗を表している。力強く瀟洒な様子である天子の像や武将の像、肥えた馬やラクダの像は、初唐の国力が強盛であったことを示す。顔がややふっくらとして、体が豊満な女性の像は、当時の女性はふくよかであることが美しいとされたことを示している。

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