三希堂 龍珠

10.0pの球 台座H32.5p

紫禁城(現 故宮博物院)養心殿の三希堂に置かれていたという龍珠。お土産用に何色かで複製されている。

龍珠
龍は中華思想においては非常に重要な想像上の霊獣で、神の化身として扱われている。代々中国の皇帝は自らを龍の化身としてその存在を神格化してきた。また中華民族自身も自らを龍の子孫と呼ぶほど身近な物で、権力・能力・富・名声などの向上を象徴する。
如来の説法には龍王の徳を讃えて、「一切の草木が枯渇せんとするとき、龍王が大海より出て甘雨を降らせ、ことごとく甦らすことができる」と説かれている。
一匹一匹の龍は龍珠という宝珠を持っている。龍珠には龍を呼ぶ力があるともされ、お互いに共鳴するともいわれる。龍珠は、力の象徴であり、誤って飲み込んだ男が龍になるといった逸話も残されている。
風水に於いても特別な存在で、龍の置物は龍のこのような力を借りて、運気の上昇や悪気の改善を狙う。また、漫画「ドラゴンボール」は上記のことを踏まえて制作されたと推測できる。

三希堂」の由来
清の乾隆帝の書斎名で、この書斎に大変稀少価値のある書画「王羲之の快雪時晴帖」、「王獻之の中秋帖」「王獻の伯遠帖」が飾られていたことから「三希堂」と名付けられた。


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