水越 耕南 みずこし こうなん
   

木葉落紛々
山邨曙色分
晩炊煙一縷
凝作半峯雲
木葉 紛々として落ちる
山村 曙色分ける
晩炊 一縷の煙
凝らし作す 半峯の雲
126p×28.3p

嘉永2年(1849)生〜没年不詳  
 神戸の人。名は成章、字は裁之、号を耕南と称した漢詩人。父は姫路藩の武術家水越丈翁。耕南の三男が画家の水越松南。藩校で学び、さらに維新後東京で漢学を学んだ。
 神戸や大阪を来訪した中国の文人と盛んに交流し、自らも漢詩人として活躍した。
 また神戸裁判所で司法官を務め、日本初の公証人になったと言われている。
 明治17年には、彼が来日清国人と交わした詩や手紙を集成した『翰墨因縁』二巻を出版している。
 「耕南老人」の下に、白文の「水越成章」、朱文の「字裁之」の落款印が押されている。


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