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斉整雅建 上品で勢いがあり、初学の学んで誤りなきもの。

王知敬 李靖碑 顯慶3年(658) 『書跡名品叢刊 15』二玄社


敬客 塼塔銘 顯慶3年(658) https://www.sohu.com/a/211389170_258370


道因法師碑 龍朔3年(663) 『書跡名品叢刊 14』二玄社


龍門造像と鄭碑

龍門四品 書としても立派なものだが刻刀の跡がまざまざと出ていて毛筆では真似の出来ないところがある。それをどの程度まで毛筆を以て臨すればよいか、一寸難しい問題で、従って初学には重荷であろう。

 始平公造像 太和22年(498) 『書跡名品叢刊 8』二玄社


 孫秋生造像 景明3年(502) 『書跡名品叢刊 8』二玄社


 楊大眼造像  『書跡名品叢刊 8』二玄社


 魏霊蔵造像  『書跡名品叢刊 8』二玄社


鄭道昭 鄭道昭の書は整ったものだが何れも天然の高ノ刻されたいわゆる摩雅の碑の為、永い間の厄にあい細かい筆意などは窺えず、古碑帖臨書の第一歩としては無理。

 鄭文公碑 永平4年(511) 『書跡名品叢刊 8』二玄社


北朝 

大代華嶽廟碑  太延5年(439) https://www.sohu.com/a/278027164_183308

 碑学の方で著名なもので、頗る面白いものだが、用筆は隷書に近く形も亦奇なものが多くて初学に適するとは言えない。


中岳霊廟碑  太安2年(456) 『書跡名品叢刊 12』二玄社


石門銘 貞観11年(637) 『書跡名品叢刊 12』二玄社

 王遠の書で、魏の永平2年(509)のもの。規模雄大・自由奔放で仙骨を帯びた面白いものだが、筆意が不明確で、痤鶴銘などと共に初学には取り付けないもの。


痤鶴銘 貞観16年(642)  『書跡名品叢刊 13』二玄社


二爨 鍾繇・王羲之と(ほぼ)同時代のもの。

爨宝子碑  貞観16年(642)  『書跡名品叢刊 13』二玄社


爨龍顔碑  貞観15年(641)  『書跡名品叢刊 13』二玄社


鍾繇と王羲之

光明皇后 楽毅論 『王羲之名品選集 巻二 楽器論五種』西東書房

 時代古く且つ実に見事な御筆蹟なので、これを参考としてまず楽毅論を学ぶのが王羲之・王献之・鍾繇を学ぶ上の順序としは最も良いだろう。

王羲之 楽毅論 『王羲之名品選集 巻二 楽器論五種』西東書房


王羲之 黄庭経 『定本 書道全集 4』名著普及会


王羲之 孝女曹娥碑 『定本 書道全集 4』名著普及会


王献之 洛神賦 『書道全集 第四巻』平凡社


鍾繇 宣示表 『書道全集 第三巻』平凡社

 古碑帖に残る楷書の最古のもの。鍾繇は楷書の名人で王羲之なども其の書をよく学んだ。細楷で用筆も結体も頗る整っている。王羲之・王献之とも共通点が多い。
 ただ翻刻を傘ねている内にどういう風に変わって来たのか、果してどの程度に原書の趣を伝えているか、大いに疑問があり、これらを直ちに学ぶのは一種の危険さえ伴う。
 が、これらの書風を好んで学ぶのなら初学にも敢て学び難い書ではない。


鍾繇 薦季直表 『書道全集 第三巻』平凡社0


鍾繇 墓田丙舎帖 『書道全集 第三巻』平凡社