基 本 点 画

・転 折

転 折1

 横画の終筆がそのまま縦画の起筆となった最も一般的な例です。

転 折2

 横画の終筆部分で筆先を集め、改めて起筆を打ち込んだ例です。

転 折3

 転折で左斜め上に引き上げながら軽く筆を止め、横画と交わるように筆圧を加えながら引き下ろした例です。

勁弩法1

 転折の応用として、王羲之が師としたと伝えられている晋の衛夫人が「勁弩法」と呼んだものがあります。この点折は、斜め右下に向かい、なかば包み込む形となります。

勁弩法2

 また、「為」の三パターンをあげましたが、いかに歐陽詢が、上下左右の字や、全体のバランスを考え、時に応じて変化させたか、うかがえると思います。