結構法 (参考手本参照)
31. 「吸」 … 短い偏は上に
「吸・崎・婦」など、偏が短く、旁が長い文字は、上部を揃えて書くとバランスの取れます。
32. 「却」 … 上下とも不揃い
旁に長い縦画があるときは、旁を下げてバランスを取ります。
33. 「竹」 … 旁をやや大きめに
「竹・林・絲」など左右同形の文字は、偏に対し旁の方を大きく書きます。そしてどこかで変化を求め、まったく左右同形にならないよう注意します。
34. 「縦」 … 中央をつつましく書く
「縦・辧・鴻」などは、三並びと言って、縦長のブロックが横に3つ並んでいます。三並びの内でもこれらの文字は、中央の部分が疎になっています。このような場合には、中央をつつましく幅を取らぬようにして折り合いを工夫します。
35. 「衝」 … 中央をゆるやかに
「衝・徴・撒」など中央の密な字は中央をゆるやかに書き、左右を太めに引き締めて3等分されているように見えるようバランスを取ります。
36. 「輝」 … 偏旁互いに譲り合う
「輝・鳩・路」などこれら文字は、偏の1画を縮めて、結体を工夫した例です。反対にこれを延ばして、軍・鳥・各をその上に載せる工夫も古典に見られます。
|