基本点画
波 法
このような右払いで抜く画を幾つか重ねて書くと波が押し寄せてくるように見えることから波法と言います。
まず細い横画を書く場合のように、起筆45°で打ち込み、それを波の形に引き下ろし、徐々に力を加えていったん止めます。このとき筆の表裏は体に対して垂直となり、表が上になります。間違っても線の中心を筆の表が走ってはいけません。そこでやや筆をそばだて、筆鋒の弾力を利用して、要は筆勢をつけて右に引き抜きます。
長い波筆はその波形の湾曲の程度を顕著にあらわします。即ち前半は覆勢に、後半は仰勢に作ります。最後の筆の抜き方は、あまり急速に失せず、ゆったりと余裕のあるように抜いてください。筆の表裏が一つに収束されていっているように書きます。 |