第二碑石陳列棟

INDEX

 第一碑石陳列棟の第三室から、李勣墓の前を通り、第二碑石陳列棟の第一室に向かう。松間に整然と並ぶ石人・石虎・石羊が、1300年の時空を超え、静かに語りかけてきます。かつて何人の書家がここを訪れたのでしょうか。いろいろな論文を目にしましたが所詮観光ガイドにもならない、観れば解かる、その範囲を超えていないように感じます。
 実際ここに居ると言葉がなくなります。妻も娘たちも、さっきから「これ!」「うん」「そう」ぐらいしか口にしません。私も自分の世界に入っています。
 外に出てふと気が付きました。8時過ぎには到着したはずなのに、もう11時を回っています。
 突然、「昼食、1時過ぎてもいいですか?」元さんが話しかけてきました。しかし、誰もがうなずくだけでした。
 今、このゆったりとした、しかし張り詰めた、悠久の異次元空間を、彷徨(サマヨ)っています。



第二碑石陳列棟の第一室入口

INDEX