臨川長公主墓誌・蓋

 臨川郡長公主は、太宗の第11娘です。母は韋貴妃で、あざなは孟姜。高宗即位後、長公主に封ぜられ、臨川郡長公主となりました。
 太宗・高宗に仕え、周道務に下嫁し、永淳元年(682)5月21日、50余歳で亡くなり、その年の12月25日昭陵に陪葬されました。
 墓誌銘は郭正一の撰文です。文字は、膨らみのあるゆったりとした楷書で41行、行42字。外側に接する円形の摩滅と、さらにその中側の斜めの長方形の摩滅により、詳細な履歴は読み取れません。
 蓋には篆書陽文で「大唐故臨川郡長公主墓誌銘」とあります。