元秀墓誌

 元秀は、あざなを士彦といい、河南洛陽の人です。祖父は、恭宗景穆帝の弟の臨淮宣王譚の子の臨淮懿王提です。父は、提の子の臨淮康王昌です。元秀は、康王の次男にあたります。

 正光2年(522)8月、33歳で亡くなり、假節督・洛州諸軍事・驤将軍・洛州刺史を追贈されました。そして、翌年の2月に埋葬されました。
 墓誌の書は、北魏の遺風を止めつつも、じつに繊細で、優美です。隋の《蘇慈墓誌》の先駆を成すものとして、注目されます。