元譚墓誌

 城安県開国侯貞恵公の元譚は、顯祖獻文帝の孫にあたります。父は、獻文帝の子の趙霊王幹です。
 元譚は、建義元年(528)4月13日、41歳で亡くなり、使持節・衛大将軍・儀同三司・青州刺史を追贈され、その年の7月、埋葬されました。
 墓誌の書は、曲線を上手く生かした、抑揚のある筆致です。そして、重心を高くして、すっきりさせています。全体としては、やや右上がりの結体で、行間をとって余白を生かし、品のよいものとなっています。