元引墓誌

 元引は、あざなを馬と言い、河南洛陽の人です。史書に記載が見つかりません。誌文によれば、昭成皇帝のあととり、常山王の曽孫です。父は、使持節・征西将軍・州刺史を勤めました。
 元引は、18歳で中郎将となり、高祖孝文帝の洛陽遷都後、直閤将軍・驤将軍を授かりました。43歳で、太和24年(500)に亡くなりました。月日の記載がありませんが、太和24年は1月4日までで、5日に景明と改元されています。埋葬されたのは正光4年(523)とあります。