元遥妻梁氏墓誌

 正始元年(504)に亡くなった元遥妻梁氏の墓誌で、神亀己亥2年(519)8月に合葬された折に刻されたものです。
 元遥は、西河王太興の弟で、父は京兆康王子推、祖父は恭宗景穆帝です。あざなを太原といい、官は冀州刺史に至りました。卒して宣と諡され、使持節・平西将軍・都督・州諸軍事・州刺史を贈られ、饒陽男に封ぜられました。
 墓誌は実にシンプルですが、その書には楊守敬を思わせる強さがあります。