元瞻墓誌

 元瞻は、あざなは道周といい、任城康王雲の第3男で、任城文宣王澄、高平剛侯嵩の弟です。建義元年(528)4月13日、51歳で亡くなり、車騎大将軍・司空を贈られ、散騎常侍・雍州刺史を加えられました。
 この墓誌は、形式は他の墓誌と変わりませんが、実に長文です。肉太で、北朝風の中に横画・縦画・転折に曲線が加わり、縦画にはうねりも見られます。全体としては、空間を生かし、整斉としています。